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1 今年の桜も 風に散らされて終わった 以前住んでいた土地での 私の散歩コースは 手付かずの自然のままの河原のある土手だった その土手には 桜や柳が何本もあって 仕事が終わり 夕方その木々をなびかせる風を感じながら 夕焼雲と清流を見ながら歩くのが なにより楽しかった その土手の下に数件の家がある 昔ながらの日本家屋で 広い庭には柵もなく 野菜や花が植えられている その道寄りの一角に 小さな犬小屋と柴犬がいた 子犬なのか マメシバが中途半端な大きさに育った大人なのか よく分からないが いつも元気に飛び跳ねている 初めて見かけた時は 雪がちらついていて そのこは 雪のひとひらひとひらを 全部つかまえてやる勢いで くるくる回転しながら 空に向かって口をパクパクさせていた (あほ・・・) 笑うと キラキラの目をちらりと私に向けたが 吠えもせず また雪に夢中になった それから 私は必ずその道を通るようになった 遠くから 私を見つけると はよ来い! 遅い! 足短いのか! とせかしながら 鎖をジャラジャラいわせ 回りながら待っていた やがて桜が満開となり やがて散りはじめると 桜の花びらを追って くるくるぴょんぴょん ”よく まわるな~” しゃがんで 耳にくっついた花びらをとってあげていると ピュン!と一陣の風が吹いて 私たちは花吹雪の渦の中にいた そのこは もうたまらん! とばかりにくるくる舞いして 私達は 花びらまみれになっていた 夏はさすがにおとなしく日陰で寝てるだろうと思っていると ヒマなのか 自分のしっぽを追いかけてくるくるしている 秋は 木の葉を追いかけて くるくるしている いつか私は そのこを くるくると呼んでいた その間 その家のひとには一度も顔を合わすことがなかったので 名前も聞けないでいたからだ また冬が近づいたころ 土手の上を歩いていると 向こうから くるくるがリードをつけられて歩いてきた 顔見知りの私を見つけると 驚く家人を引っ張ってまっしぐらに走ってきた ”さんぽ、さんぽ、さんぽしてるよ~~!!” (見たらわかる! そんなにおばさんを引っ張るな!) いつもちょっかい出させてもらってました とも言えず ”かわいい犬ですね~ お~よちよち お名前は?” とごまかすと ”みなみ ちゃんです 隣の家の犬なんですけどね” (みなみちゃん?! そんな可愛い名前だったのか、くるくる!) そっか、見かけないと思ってたけど みなみちゃんの家の人は 忙しくて 散歩にもいけないんだな よしよし、これからも私が散歩のたびにちょっかいだしてやるから! その土地の冬ははやい ある朝 突然に雪景色になることもある その日も 夕方外にでると 雪が舞っていた 遠くから 雪の中にくるくるがみえた しかしその日は なかなかこちらに気付かない 雪のせいだな・・ そう思いながら すぐ近くまで行っても くるくるは 一点を見つめたまま動かない 4本の足をふんばって 耳をぴんと立てて 頭も鼻も まつ毛も 雪で真っ白にしたまま微動だにしない ・・・・・ たとえ犬であっても 声もかけられない空気というのはある みなみちゃんは 家のほうをみつめたまま その日一度も振り向かなかった 翌々日 またその道を通ると 家には紫と白の幕が張られて 「忌」 の文字が読めた 誰か亡くなられたのか・・・ 犬小屋の前に みなみちゃんの姿はなかった ジャラジャラならしてた鎖だけが置かれている その後 なんどその道を通っても 二度とみなみちゃんに会うことはなかった あの日 雪の中で立ち尽くしたまま みなみちゃんは何を見ていたのだろう? 家の中で起きていることを 体中で一心に感じとっていたのだろうか? 冬が行き 桜の咲く前に 私はその土地を離れた 桜吹雪のなかで 花びらまみれになって犬と笑った たったそれだけの なんでもない記憶 なのに その季節になると必ずよみがえる 思い出という名の一瞬があるのだと思う ▲
by kami-therapy
| 2018-04-17 16:08
![]() 体感をまとめようと ほぼ毎日のってみているが 結論から言うと あっさり言うと、 一言で言うと、 私は はまっている!! 初日から3日間ほど 夜10時頃になると眠くてまぶたが落ちてくる やましさを感じる間もなく寝てしまい 気づくと 朝だ 寝覚めのときにはじめて 自分がこんなに熟睡したことが久しくなかったことに気付く これまで睡眠に関しては なんの問題もないと思ってきたのだ しかも、その目覚め方は あたたかい良い香りのオイルのなかから 自分がプッカリ浮かんでくるように覚めてくる・・・感じ 至福だっ!! 白隠禅師の「軟酥の法」 を知っている方もいるだろう 白隠禅師が養生・治療法として民に教えたもので 頭のてっぺんに軟酥(バター)をのせ 少しずつ 溶けた液体で体中を浸していくというイメージ療法だ 私も随分昔にこれをやろうとして くじけたことがある 乳製品が苦手で バターの匂いに全身包まれることを いくらイメージでも どうしても許せなかった・・・すごくやっかいだ もう少し 好き嫌いのすくないものに例えてくれたらよかったのに・・ それが今回 目覚めに感じた感覚が この軟酥に近いのではないかと ふと思ったのだから 不思議なものだ 1回目に感じた腰の痛みは 回を重ねるごとに再現されなくなった 体調の変化は 今後少しづつ書いていけるだろう まだ間がないのに 結構な人数の方たちがのってくださり まずは この振動と音について いろんなコメントを頂くことが多い ”この音、知ってる気がします 子供のころ地面に耳を付けた時聞こえてた音です” (やったね~私も! 忍者の真似して地面に耳つけて 敵?の襲来を知ったものだ!) ”大きな木の幹の中から聞こえる音です” (でしたね~私も! 朝の公園で樹にしがみついてて 不審がられたものだ!) ”海の底の音ですね” (そうですよね~私も! おぼれて陸から遠ざかり 波にのまれて沈んだ時 こんな音でした!) 皆さんの感性に驚きつつ いちいち共感できる体験をしてる自分にもびっくりする いずれもこの地球の音、どこかなつかしく 包まれて横たわるうちに いつの間にか自分が静まっている そんな感じを 共有できる方たちが これから増えるのが楽しみだ ▲
by kami-therapy
| 2018-04-03 15:44
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