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K アミ セラピ 整体と気功を組み合わせた施術
by kami-therapy
K アミ セラピ
神戸北野の小さな治療院
「K アミ セラピ」
東洋医学に基づいた整体と気功を組み合わせた施術で
こころと身体の治療を行っています。

■ホームページ
http://www.k-ami.net/
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先生と迷いネコ
「風に立つライオン」以来 久々に映画を見に行った。

神戸シネリーブルで上映している「先生と迷いネコ」

ある患者さんが どうしても見て来いと 電話番号のメモまで渡すので

行くしかない・・・

というより私がすっ飛んでいくことを患者さんは重々読んでいる。

読みどおり 翌日にはもう 私はスクリーンの前に座っていた。


物語は 奥さんを亡くした元校長先生とノラ猫のお話

可愛がってくれた奥さんが亡くなっても

ネコはいつの間にか上がり込んで 仏壇の前に座っている。

いやでも奥さんのいないことを思い知らされるその姿に

耐えきれず 校長先生はある日 怒声と共に家から閉め出す。

そしてネコは町から姿を消した。

しかしその後 校長先生は

その猫に関わっていた町の人たちと一緒に 必死に捜索を始めた。


なにも特別な事件ではない日常を切り取ったお話。

偏屈な元校長先生

美容師のおばさん

クリーニング屋さん

女子学生

そして 脇役ながらいい味出してるイヌ

小さな田舎町の 平凡すぎる風景の中に

人懐こい1匹のネコが マイペースに動き回るテリトリーの中で

ひとが、ネコが、イヌが みんなが 生きている。


不可解な小学生の そこだけきっぱりと言い切った一言

”僕は ネコじゃないやい!”

施設でシスターたちに育てられているその子も

いつか 子猫のように捨てられたのだろうか
 

主人公のネコは NHKの「あまちゃん」にも登場した大女優

あそこまで可愛くはなれないが、

私も 心開いて人懐こく淡々と生きたら いなくなったとき

”アミやあ~い” と探してもらえるだろうか? 一晩だけでいいんだけど・・


それはいいとして!

映画の途中から 一刻も早くうちの院長ネコに会いたくなった私は

大急ぎの小走りで帰宅した。

何もいらない! なにも期待しない! ただ元気でそばにいてくれれば良い!

”ただいまっ!”

ドアを開けると ベッドの上で 三日月型に伸びた院長が片目を開けて

(メシ・・・?) と 大あくびした。

それでいい!・・・いいんだ、それで! 君はそれで いいとも!

わけもなく ネコの手を握りしめ ぶんぶん振り回した。   


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by kami-therapy | 2015-10-27 18:31
所有欲
ここ北野界隈の秋はキンモクセイの香りで始まる

日本中そうだぞ! と言われるかもしれないが、

サンマやマツタケの香りで始まる地もあるかもしれない

ちなみに 子供時分 私の秋は 
運動会の線引きをする石灰の臭いで毎年始まったものだ

そのキンモクセイの まだほのかな香りにつられ
(幸い ここらは焼き芋の香りに連れ出されることは少ない)

私は近所の公園にでかけ ベンチに座った

小さな公園には数人の小さな子供とお母さんたちがいた

仲良く遊ぶ子供たちの澄んだ明るい声は 天使のように 涼しめの風も微笑ませる 

甘い木の香りと 柔らかな日差しと お母さんと子供の笑い声と ・・・

ちいさな天国の秋かも・・・ 

そのうち一人のお母さんがお菓子を出しはじめ
娘だろう女の子を呼んで 両手のひらに山盛りにした

”はい、みんなにも ど~ぞ~ってあげて”  優しい声で言う 

お菓子が欲しかったわけではないが 私もその和やかな風景に口元ほころばせ眺めていた 
(ちょっとだけ 私にもど~ぞ~と来るかな・・と期待がなくもない ゆるんだ口元であったが)

と、両手いっぱいのお菓子を持った天使が叫んだ

や~~!”

(ん・・・?)

期待と違う流れに その場にいた他のお母さんや子供たちも (ん・・???)

目をひきつらせた女の子は 手から落ちそうなお菓子を
全部自分のポッケに押し込もうとする

お母さんもあわてて ”〇〇ちゃん、お菓子いっぱいあるから みんなで食べよ”

やあ~~~!!”

お母さん 気まずそうに別のチョコをだして 

”ごめんね~” といいながら他の子に配ろうとすると

ダメ~~! これも、〇〇のん!!”

金切り声で 今まで仲良く遊んでた子の手から ムギュッと奪い返す

奪われた男の子が その勢いにおびえて泣き出す

ビャ~~~~

”〇〇ちゃんっ!! もうお菓子いっぱい持ってるでしょっ!”

お母さんの声も鋭くなる

”だっで!これも、これもでーんぶ〇〇のだもん!! わーーん<<<<<

他の子たちも一斉に

”ギャャワ<<<<~~~ン”

先ほどまでの平和な天国と キンモクセイが ぶっ飛んだ

私は あわてて文庫本を出して 見てませんでした を装う

お母さんも 自分の娘の思わぬ一面にとまどっている

(私に似てこんな可愛い顔した子が・・なんでこんなにケチでセコイの?
            パパに似ちゃった?!・・・困ったわ~)


文庫の文字もかすむほど顔に近づけ読む振りしながら 
私はいつか聞いたことを思い出していた。

子供のなかに おもちゃでもお菓子でも全部自分の!と主張して離さない子がいる
またそんな時期がある

大人からみれば ”はい、ど~ぞ~” とできる子を
どうしても 寛容ないい子だと思うが

この”私のもの” という所有欲は どこかでちゃんと満たされる必要があるのだという

満たされて 安心して 初めて本当の ”はい、ど~ぞ~”ができる

親に強制されて 愛されたいがためにやるものではないのだという


ふと思い出す 小さいころの写真の中に

お人形を抱っこひもでおんぶした姉が大口開けて爆泣きしていて 

その横で 本か何かを奪ったのだろう私が きょとんと座っているのがある

所有欲を満たし、破壊されの姉妹修羅場写真である


所有欲を無限に満たすための物を与え続けることはできない

けれど 

今 手に入らないものがあっても それをいつか手に入れる力と

そして手に入らなかったものより もっと大切なものを見つける可能性は

無限に所有していて

それは どんなに”ど~ぞ~”をしても減ることはなく 増え続けていくことを

上手に子供たちに伝えられる大人になれたらな~ 

でも むづかしいよな~ 親って・・・

と 親でもないのに物思いながら 公園を後にした
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by kami-therapy | 2015-10-10 19:00