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K アミ セラピ 整体と気功を組み合わせた施術
by kami-therapy
K アミ セラピ
神戸北野の小さな治療院
「K アミ セラピ」
東洋医学に基づいた整体と気功を組み合わせた施術で
こころと身体の治療を行っています。

■ホームページ
http://www.k-ami.net/
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<   2011年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧

オペラ座の怪人
先日 京都の友人と劇団四季の「オペラ座の怪人」を観た

あまりに前列の席を取りすぎて 見上げるのに疲れ
コックリ折れそうになる首を どうにか手で支えながら見終えた

帰りの電車の中では あの素晴らしい音楽が頭の内で鳴りやまなかった

それ以前に TVで映画版を放映した時も 
ストーリーには関心なく音楽だけを聞くつもりで流し見していた

ところが!

映画が終了したとたん 私は号泣していた

なんでだ?

自分で驚いて 自分に聞く

(音楽に感動した?)

(いや、それもあるが それではない)

(あらすじが悲しかった?)

(う~ん、でも恐ろしく醜く生まれて 見世物になったりした人の実話もあるではないか
    これは一応 フィクションでしょ・・)

(どこの場面にやられた?)

(あ・・・)   と思い当たった


最後の場面 怪人の愛したクリスティーヌの墓に置かれた 赤いバラをみた時だ

それは 怪人がまだ生きていることをうかがわせている

オペラ座での事件後 クリスティーヌ達が年老いて死ぬまでの 

長い時を 怪人も生きたということか?

どうやって! そんな気の遠くなる 長い、長い時間を
     
怪人は一人 暗闇の底で 生きられたというのか!?

(そんな孤独が この世に あっちゃならない!!)

そんな言葉が 涙と共にわいてきて 苦しくてならない


いくらフィクションとはいえ あんまりワケわからず悲しいので 

小説を買って読んでみた (自分でも感心するこの探究心!)


ガストン・リリーの小説は 映画やミュージカルの結末とは少々異なっていた


オペラ座ごと爆破して 観客もろとも全員 死ぬか、

もしくは自分と結婚するか! と迫る怪人に 

クリスティーヌは 地獄の苦しみのあと 結婚を承諾する

加えて 最愛の人を助けるために 彼女は誓う

自殺せず生きたまま 怪人の妻になると・・・


小説に描写されている怪人の姿は・・・

「骸骨のように落ちくぼんだ眼は 暗闇で金色に光り

 鼻はなく 体からは死臭がただよっている・・・」  とある 

映画の 半顔イケメンの怪人を想像していると

クリスティーヌと怪人の苦しみが いまいち伝わらない


怪人は最後に 唯一の知人(?)<ペルシャ人> に告白する


”それから・・・それから・・私は彼女に・・キスした!  この私が!・・私が!

 それでも 彼女は 死ななかった!

 私は彼女にキスしたんだ…こんな風に・・・彼女の額に・・・ああ!

 君にはわからないだろうね

 私はおふくろに 一度もキスさせてもらったことがなかったんだよ・・・

 おふくろは逃げ出した・・私に仮面を投げつけてね 

 他の女もだ、一度も・・ただの一度も・・・

 私は幸せのあまり 泣きながら 彼女の足元に倒れた

 すると あの天使も涙を流してくれたんだよ

 彼女の涙が 私の額を伝うのが分かった  熱い涙・・・やさしい涙だった!

 私は仮面をかなぐりすてた・・・それでも彼女は逃げ出さなかった

 彼女は死んでしまわなかった!  生きて、泣いていた・・・

 私のうえに涙を注いで  私達はいっしょに泣いたんだ・・・!

 ああ、天にまします神よ  

 あなたは私に この世の幸福をすべて与えてくださったんだ!・・・”



怪人は クリスティーヌとその恋人を去らせたあと 間もなくして死んでいる



天使のような魅惑的な声を持ち 音楽芸術に秀で 美意識が高く

頭がよく器用で 才能にあふれている

ただその姿は 二目と見られない醜さで生きていく残酷さゆえにねじ曲った心が 

美しさにあこがれ 

最後に ほんとうの「美」を知った

魂の美しさ 「愛」 だ
 

私は 安堵した

私まで 救われた思いだった 

  
勇気を出して小説を読んでよかった 
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いまは 号泣することなく あの音楽を聴くことができる

by kami-therapy | 2011-05-24 21:13
ハーブ &  ドロシー
仕事を早く終えて 高槻セレクトシネマまで急ぐ

期日も時間も 滑り込みセーフだった

観たかったのは 「ハーブ & ドロシー / アートの森の小さな巨人」

マンハッタンに住むハーブ、ドロシー・ヴォーゲル夫妻のドキュメンタリー映画だ


二人は普通の市民

夫のハーブは郵便局員 妻のドロシーは図書館司書というまじめな公務員

普通でないといえば

30年間かけて2000点以上の現代アートをコレクションしたこと

そして それをアメリカ国立美術館に請われて 寄贈したこと

つまり 国立美術館で展示するにふさわしいモダンアートの屈指のコレクションを

資産家でも画商でもない二人が  コツコツと作り上げてしまったのだ


二人は毎日毎日 仕事が終わると作品を見て回ったという 

妻のサラリーで生活し  夫のサラリーで作品を買う

長い月賦払いになることも多かったが

二人は お給料でなんとか買える値段であるもの
   
    1LDKのアパートに電車で持って帰れるもの

なにより 自分たちが 気に入ったもの! を集めていった


当然 相手は無名の作家が主になるが 

その作品はいつの間にか アート史に残る作家たちの名作になっていった


しかし 彼等はその作品を決して売ることはなかった 

狭いアパートの壁天井はすべて作品で埋められ 

小さいテーブル以外の ほとんどのスペースは飾りきれない作品であふれた


投資目的ではない二人の眼は 恐いもの知らずだ

知識もいらない 他人の評価もいらない  欲もないから 

作品の美だけを 見る  自分の目で 見る

そして好きになると 欲しくなる  持って帰る


そうやって集めた作品を 国立美術館に送る際

一軒分の引っ越し荷物を積める大型トラックが なんと5台も必要だった



”自分たちの一番好きなことを やってただけ!” かもしれない

この かわいい おじいちゃんとおばあちゃんがやったことは それだけかもしれない


でも なんて素敵なんだろう!!

人生に どんな計画も備えも持たず 

愛するパートナーと 作品と 猫と亀に囲まれて 今日を生きてる


~ある日 二人で手をつないで パソコンを買いに行った店での会話~


ドロシー:  こんなことの出来るパソコンを探してるの
       え~ ワープロ機能が付いてること 

店員  :  大丈夫ですよ

ドロシー:  DVDも見れるもの

店員  :  見れますよ

ドロシー:  ワイヤレスにできるもの 

店員  :  ここにあるパソコン全部 問題ありませんよ

ドロシー:  そう、 じゃどうして値段が違うのかしら?


その間 

ハーブはケースにアゴをのせ 母親の買い物が済むのを待ってる男の子のようだ



「こんな 魅力的なひとたちがいるから

 地球調査員のジョーンズは 今日も缶ボスを飲みながら

 この地球を 離れられずにいるのだ、きっと!」   (by 筆者)




 
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by kami-therapy | 2011-05-07 00:03