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ここ北野界隈の秋はキンモクセイの香りで始まる
日本中そうだぞ! と言われるかもしれないが、 サンマやマツタケの香りで始まる地もあるかもしれない ちなみに 子供時分 私の秋は 運動会の線引きをする石灰の臭いで毎年始まったものだ そのキンモクセイの まだほのかな香りにつられ (幸い ここらは焼き芋の香りに連れ出されることは少ない) 私は近所の公園にでかけ ベンチに座った 小さな公園には数人の小さな子供とお母さんたちがいた 仲良く遊ぶ子供たちの澄んだ明るい声は 天使のように 涼しめの風も微笑ませる 甘い木の香りと 柔らかな日差しと お母さんと子供の笑い声と ・・・ ちいさな天国の秋かも・・・ そのうち一人のお母さんがお菓子を出しはじめ 娘だろう女の子を呼んで 両手のひらに山盛りにした ”はい、みんなにも ど~ぞ~ってあげて” 優しい声で言う お菓子が欲しかったわけではないが 私もその和やかな風景に口元ほころばせ眺めていた (ちょっとだけ 私にもど~ぞ~と来るかな・・と期待がなくもない ゆるんだ口元であったが) と、両手いっぱいのお菓子を持った天使が叫んだ ”や~~!” (ん・・・?) 期待と違う流れに その場にいた他のお母さんや子供たちも (ん・・???) 目をひきつらせた女の子は 手から落ちそうなお菓子を 全部自分のポッケに押し込もうとする お母さんもあわてて ”〇〇ちゃん、お菓子いっぱいあるから みんなで食べよ” ”やあ~~~!!” お母さん 気まずそうに別のチョコをだして ”ごめんね~” といいながら他の子に配ろうとすると ”ダメ~~! これも、〇〇のん!!” 金切り声で 今まで仲良く遊んでた子の手から ムギュッと奪い返す 奪われた男の子が その勢いにおびえて泣き出す ”ビャ~~~~” ”〇〇ちゃんっ!! もうお菓子いっぱい持ってるでしょっ!” お母さんの声も鋭くなる ”だっで!これも、これもでーんぶ〇〇のだもん!! わーーん<<<<<” 他の子たちも一斉に ”ギャャワ<<<<~~~ン” 先ほどまでの平和な天国と キンモクセイが ぶっ飛んだ 私は あわてて文庫本を出して 見てませんでした を装う お母さんも 自分の娘の思わぬ一面にとまどっている (私に似てこんな可愛い顔した子が・・なんでこんなにケチでセコイの? パパに似ちゃった?!・・・困ったわ~) 文庫の文字もかすむほど顔に近づけ読む振りしながら 私はいつか聞いたことを思い出していた。 子供のなかに おもちゃでもお菓子でも全部自分の!と主張して離さない子がいる またそんな時期がある 大人からみれば ”はい、ど~ぞ~” とできる子を どうしても 寛容ないい子だと思うが この”私のもの” という所有欲は どこかでちゃんと満たされる必要があるのだという 満たされて 安心して 初めて本当の ”はい、ど~ぞ~”ができる 親に強制されて 愛されたいがためにやるものではないのだという ふと思い出す 小さいころの写真の中に お人形を抱っこひもでおんぶした姉が大口開けて爆泣きしていて その横で 本か何かを奪ったのだろう私が きょとんと座っているのがある 所有欲を満たし、破壊されの姉妹修羅場写真である 所有欲を無限に満たすための物を与え続けることはできない けれど 今 手に入らないものがあっても それをいつか手に入れる力と そして手に入らなかったものより もっと大切なものを見つける可能性は 無限に所有していて それは どんなに”ど~ぞ~”をしても減ることはなく 増え続けていくことを 上手に子供たちに伝えられる大人になれたらな~ でも むづかしいよな~ 親って・・・ と 親でもないのに物思いながら 公園を後にした ![]()
by kami-therapy
| 2015-10-10 19:00
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