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私達を載せたバスは 地中海沿いを次第に離れ
内陸のアナトリア地方 カッパドキアを目指して走る その道筋は 途中 昔のシルクロードとも重なっている 当時 シルクロードを旅した商隊は 道筋に沿って30~40キロごとに建てられた、 「サライ」と呼ばれる宿舎に泊まりながら 旅を続けた 多くの貴重な貿易品をもたらす商隊を 国は厚く保護し 1か所のサライに 2日間までは無料で宿泊飲食できたという その現存しているサライの一つを 外から見学したが 建物自体が高い城壁に囲まれていて さながら要塞のようである やっぱりこれくらい堅固でないと 夜中に荷も馬も盗まれますわな・・・ ひとしきりサライの説明をし終えたトルコ人現地ガイドの ムヒさん、 喜太郎の「シルクロード」のCDをかけ始める (ムヒさん、かゆみも止まりそうな強面の渋メンなのに 意外とロマンティスト ちなみに バスのドライバーの名前は ムーミンさん、 平和な谷の村に連れてってくれそうな気がする ) 喜太郎を聞きながら バスはシルクロードを走り 私は 随分以前に旅した中国 西安を思い出していた 西安の 西の門を出る時 ガイドさんが言った ”その昔 絹の道を旅する人たちは 皆この門から旅立っていったデス” そして 街からしばらく離れたところで ”ここが 旅人達を見送ってついてきた人たちと 先へ旅する人たちが別れた場所デス” 「なごりが尽きずに とうとう ここまで一緒に来てしまいました が ここでもう お別れせねばなりません 友よ 遠く行くあなたが無事であることを この柳の枝を折り 私はお祈りしています」 という詩を聞かせてくれたのを 思い出した 現代の ”じゃあね~ バイバ~イ” とゲートに消えていくあっけない別れとは 比べ物にならない 旅の別れの重さである そうだ 昔 長安と呼ばれた あの都と 今 走っているこの道はつながり そして一昨日 後にしてきたイスタンブールやイズミールの港町へと続いたのだ 何という 距離だ 飛行機で13時間かいなと ヒイヒイ言っている私達は なんだ 「覚悟」 が ないんだな・・・と思う 旅立つ覚悟 見送る覚悟 進む覚悟 待つ覚悟 現存する サライ ![]()
by kami-therapy
| 2010-11-23 22:20
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